飲食店の経営など一度に大量の食事を提供する必要があるケースにおいては、食洗機も家庭用サイズでは物足りません。
業務用食洗機はパワフルかつスピーディーな食器洗いを実現してくれるため、飲食店にとっては非常に頼りになる存在となるでしょう。
この記事では、業務用・家庭用それぞれの食洗機における性能の違いにどのようなものがあるのかを解説し、業務用食洗機を購入する際に気をつけるポイントについても紹介します。
業務用食洗機と家庭用食洗機の違い
ここでは、それぞれの特徴を確認し、違いについて解説します。
大きさ
違いとしてまず挙げられるのが、両者の大きさです。
家庭用食洗機は家庭のキッチンに設置できるように基本的にはコンパクトなサイズに設計されており、一度に洗える食器の数も限定的です。
一方の業務用食洗機は一度に大量の食器を洗うことを前提としているため、非常に大きなサイズになっているのが特徴的だと言えるでしょう。
食器洗いのスピード
食器を洗うスピードの面でも大きく異なっています。
家庭用はそれほど早く食器洗いを完了させるためには作られておらず、基本的には一回の食器洗いに30分程度かかるのが普通でしょう。
業務用は中に食器を入れるカゴが複数用意されており、家庭用の何倍もの枚数の食器を一度に洗うことができるのです。
業務用食洗機は当然ながら食器の洗浄力も高く、家庭用の何倍ものスピードで食器洗いを完了させることができます。
業務用食洗機の選び方
ここでは、業務用食洗機を選ぶ際のポイントを2つに整理して解説します。
タイプに注目する
業務用食洗機には以下の3タイプがあるため、設置スペースや目的などに応じて適切なものを選択すると良いでしょう。
・ドアタイプ
洗浄力が高く、大型の飲食店にも対応できるタイプです。
小~中規模の飲食店には、小型ドアタイプも用意されています。
・シャッタータイプ
食器の出し入れを食洗機の上部から行う、小規模飲食店向きのタイプです。
・アンダーカウンタータイプ
業務用としては一番小さい型です。
より高さがあって食器の出し入れがしやすい、フロントローディングタイプもあります。
給湯設備に注目する
業務用食洗機の給湯設備は以下の3タイプがありますので、フロアの事情に合わせて選択してください。
・水道直結型
給湯機なしで水道から直結して使用できるタイプの食洗機です。
少々高額になることもありますが、給湯機設置不可の場所でも利用できます。
・ブースター外付け型
給湯機の号数が小さめでも使いやすいタイプの食洗機です。
ただし、消防法上フードが必須になる点には気を付けましょう。
・貯湯タンク内蔵型
電気ヒーター付きタンクを内蔵している食洗機です。
フードを付ける必要はありませんが、ブースター外付け型と比べるとややパワフルさに欠けます。
まとめ
業務用食洗機は家庭用よりも場所をとる分大容量であり、洗浄力も高くて短時間で大量の食器を洗うことが可能です。
業務用食洗機を購入する際にはタイプや給湯設備の型に注目し、フロア事情に合った食洗機を選ぶようにしましょう。